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球春到来 2017ペナントFLASH

西武・中日 新監督の船出

 

昨季はともにBクラスに沈み、新指揮官の下で巻き返しを図る2チーム。開幕3試合を終え、それぞれの目指す野球が見えてきた。

辻発彦監督 「1点」にこだわる野球


開幕戦で7回1失点と好投したエースの菊池[右]からウイニングボールを手渡されて笑顔を見せた辻監督


 チーム今季初得点に辻発彦監督の目指す野球の一端が表れていた。3月31日、日本ハムとの開幕戦[札幌ドーム]。0対0の2回表、一死二、三塁から木村文紀が放った詰まった当たりはショート前へ。ゴロをつかんだ中島卓也が本塁へ転送するも、好スタートを切った三走・中村剛也が捕手のタッチをかいくぐって生還した。「1つでも先の塁を狙う意識」をキャンプから徹底的に植えつけてきたが、それを見事に実践した。

 鍛えられた守備も見せた。2点リードの3回裏二死一塁では大谷翔平に右翼線へ運ばれたが、クッションボールを拾った木村が中継の浅村栄斗へ素早い送球。浅村もワンバウンドでストライク返球して本塁を狙った一走をタッチアウト。昨年、101失策と崩壊気味だった守備陣のレベルアップを感じたシーンだった。

 開幕戦を8対1で勝利し、開幕カードも2勝1敗と勝ち越した。1点を奪い、1点を防ぐ、「1点にこだわる野球」を貫けば西武が台風の目になる可能性が高い。

森繁和監督 “足攻”の片りん見せるも


3連敗スタートとなった森監督。森イズムの徹底に取り組んでいく


 プロ37年目にして初めて指揮官に就任した森繁和監督。そのスタートは3連敗と最悪のものに。名参謀として名を馳せた智将は険しい表情で振り返った。

「粘れるか、粘れないかに尽きる。次のことを考えていかないと」

 就任直後から何度も口にしてきた足を使った攻撃は垣間見えた。3月31日の巨人戦[東京ドーム]では・・・

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