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WBC特集最終版

現役選手&首脳陣34人に聞きました。あなたが感動したWBCのシーンは? セ・リーグ編

 

プロ野球が開幕したが、まだまだ選手、ファンにもWBCの余韻は残っているようだ。第4回大会では日本代表だけでなく各国&地域チームも印象に残るシーンや選手が多かった。ここからは第4回WBC特集の最終版として、この大会から得たモノは何だったのかを振り返る。まずは、現役選手&首脳陣に心に残ったシーンと印象深かった選手について聞いてみた。
写真=BBM、Getty Images
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質問(1) あなたが一番印象に残ったシーンは?
質問(2) 今大会で一番印象深かった選手は?

広島・九里亜蓮投手



質問(1) A. 2次ラウンド・キューバ戦の5回、オランダ戦の4回。平野佳寿投手
 いずれの試合も同点の状況。展開的にもどちらに転ぶか分からない中で、しっかり3者凡退で切った。1次ラウンド・キューバ戦(同)の菊池(菊池涼介)さんのファインプレーもありましたが、侍ジャパンに流れを持ってくる投球はさすがだと思った。オランダ戦は打ち合いの中で石川(石川歩)投手が降板した後で、イニングも浅い4回。下位打線だったとはいえ、一死からの連続三振で流れが変わった。いずれの試合も直後に日本が点を取ったのも印象に残っています。

質問(2) A. 平野佳寿投手(日本)
 落ちるボールを得意とする投手が苦労する中、WBC球にしっかりと対応されていた。侍ジャパン入りが先に発表された選手ではなく、後から発表されて対応の時間も少なかった中でも、日本で投げる威力のあるボールをそのまま投げられていた。パワー自慢の強打者から三振も奪っていたし、ボールの違い、マウンドの違い、役割の違いも意に介さず、ベストに近いパフォーマンスを発揮できるのはさすがだと思いました。

広島・小窪哲也内野手



質問(1) A. 1次ラウンド・キューバ戦と、2次ラウンド・オランダ戦、菊池涼介の守備
 キューバ戦は初戦の独特の緊張感の中で、先頭打者が安打で出塁。二番打者が失策で出塁してノーアウトで得点圏のピンチ。何となくフワフワした地に足がつきにくい状況で、三番・セペダの打球を捕球して併殺に仕留めるプレーはさすがでした。いつも菊池の守備は見ていますが、大舞台の最初の打球処理で確実にさばいた。もし併殺が取れなかったら、流れも変わっていたと思います。当たり前のようにさばきましたが、大きいプレーだったと思います。

質問(2) A. キンズラー内野手(アメリカ)
 メジャーの選手はすごいと思った打球でした。(準決勝8回表)弾道低く、フェンスにそのまま当たりました。ボールに力のある千賀(千賀滉大)投手に直球で2球でファウルを打ち、2ストライクと追い込まれてから、抜けたとはいえそれまで見ていないフォークを一振り。ミスショットなく確実にとらえました。メジャーの選手は緩急や落ちるボールに対しても体が前に出されない。どんなボールに対してもしっかり自分のポイントまで呼び込んで打つというのを強く感じました。

広島・畝龍実コーチ



質問(1) A. 1次ラウンド・日本対オーストラリア戦、岡田俊哉の併殺
 絶体絶命のピンチを脱した場面。同じ左投手として、岡田投手に注目していました。マウンドに立った投手でしか分からないであろう緊張感と、プレッシャー。ストライクが入らず、6球連続のボール。よくあの場面、2ボールから開き直って直球を投げられたな、と。普通は腕が縮こまって投げられない。そして最高の結果が出た。岡田投手の度胸と、2ボールからマウンドに行った小林(小林誠司)捕手。チームとして導き出した結果だと思いました。

質問(2) A. 小林誠司捕手(日本)
 ボールが続いて、捕手がマウンドに行く状況だとは思いますが(質問1のシーン)、タイムを取る前に球審にしっかり確認して、落ち着いた顔でマウンドに行っていました。大舞台でも雰囲気に飲まれることなく、冷静に振る舞っていた。岡田(岡田俊哉)投手を1回リセットさせる間合いだったと思います。自分を取り戻せる時間だった。決勝ラウンドでもどっしりと構えて投手を導いているように感じました。追い込んでから外すボールも少なく、さすがだなと思いました。

巨人・田口麗斗投手



質問(1) A. 準決勝・アメリカ対日本戦。菅野智之さんの投球
 準決勝のアメリカ戦で、菅野(菅野智之)さんが四番のアレナドやスタントンといった名の知れた選手から三振を取ったシーンですね。真っすぐ(フォーシーム)で空振りを取れていた。メジャーには150キロを投げる投手なんてごろごろいる中で、あれだけの打者から空振りを取れるのはすごい。あの真っすぐの威力は自分では無理ですし、求められないボールだと感じました。見ていて圧倒される試合でした。

質問(2) A. 菅野智之投手(日本)
 やっぱり菅野(菅野智之)さんですね。大事な一戦であれだけすごいピッチングをしていた。どのボールをとってもすごい。僕がオープン戦で投げる日がちょうどアメリカ戦の日でしたが、始まるギリギリまで見ていました。トップクラスでやる人には本当に大変だったと思います。その中で余計な力を入れずにいつもどおり投げていた。試合後のコメントを見ても普段どおりとおっしゃっていましたし、自分の力を出せるのはすごいと思います。

巨人・大西崇之コーチ(日本代表コーチ)



質問(1) A. 1次ラウンド・日本対オーストラリア戦。岡田俊哉のゲッツー
 やはり守りが目についてしまうが、1次ラウンドのオーストラリア戦の5回一死満塁で岡田俊哉が併殺打を打たせたシーン。ストライクが入らなかった中で、2ボールからのゲッツーを取った。誰もが嫌な予感を漂わせたところ。紙一重だけど、今振り返ると大きかったなと思う。あとは2次ラウンドのオランダ戦の8回一死満塁で増井浩俊が出てきて火消しをしたところ。守備でピンチを断ち切った。大きかったプレーだなと思う。

質問(2) A. 小林誠司捕手(日本)
 誠司(小林誠司)だね。去年1年間ジャイアンツで頑張っていたけど、(侍ジャパンの中では)本当の意味での信頼感はなかったと思う。1試合1試合と経験する中で・・・

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