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新進気鋭インタビュー

日本ハム・横尾俊建インタビュー 「おにぎり君」絶賛成長中

 

新時代の旗手の横顔に迫るインタビュー。今回は2017年ブレーク間違いなしの2人のホープが登場だ。まずは北海道日本ハム横尾俊建。キャンプとオープン戦で猛アピールに成功し、2年連続で開幕一軍キップをつかんだ次世代ホープ。その風貌から「おにぎり君」とも呼ばれる期待の和製大砲に話を聞いた。
取材・構成=松井進作、写真=BBM


プロに入ってからが勝負。それを証明する1年に


2年目のホープにいま大きなチャンスが訪れている。開幕からケガ人続出のチームの中でパンチ力ある打撃に加え、内外野を守れるユーティリティーさで出場機会を増やし、自分の居場所を固めつつある横尾俊建。だが本人が目指すのは一軍定着ではなく、レギュラー奪取。ポジションを争う“あの男”にも負けない気概で猛アピールの日々を送っている。

──2年連続で開幕一軍キップをつかみ、スタメン出場の機会も増えています。充実した日々を送っているのではないですか。

横尾 プロ1年目だった昨年に比べればいろいろな部分で落ち着いてプレーはできていますけど、まだまだ課題ばかりですよね。それでもこうやって一軍でチャンスをもらっているので、何とかその期待に応えられるように、若手らしくガムシャラにやっていきたいです。

──昨年も同じように開幕一軍でのスタートでしたが、結果を残せずにシーズン序盤で二軍落ち。その悔しさが原動力になっている。

横尾 う〜ん、そこに関しては悔しさとはちょっと違うんですよね。正直、昨年は一軍でプレーするなんて考えてなかったですし、まずは二軍でしっかりと自分の技術を磨こうと思っていました。ドラフトも6位入団ですし、そこまで球団も即戦力で取ってないだろうというのもありましたしね。これが1位、2位だったら別ですけど。だからプロに入る前にそのあたりは気持ちの整理もしっかりして入ってきたつもりです。もちろん「プロに入ってからが本当の勝負だぞ」と思っていましたけど、1年目はまずはプロに世界に慣れるところから始めようと。ところが思わぬ展開になって……(笑)。

──そうでしたね(笑)。1年目のキャンプでその打撃が栗山英樹監督の目に留まり、そのまま一軍でプレーすることに。正直なところ想定外だった。

横尾 もちろんうれしかったですけど、内心は完全に想定外でした(苦笑)。心の準備もできてなかったですし、本当にあのときはいっぱい、いっぱいでした。だからこそ二軍に落ちたときも納得はしちゃいけないですけど、そこでようやくプロとしての足場を固める時間をもらえたなとも思いました。ただ一軍でプレーしたからこそ分かったことや課題もたくさん見つかったので。そういう意味ではあの1年目があったから、いまの自分がいるんだなとは思いますけど。

──そこで見つかった課題とは?

横尾 一番はフィジカルの弱さですよね。やっぱり中田(中田翔)さんやレアードを見ていても体がハンパなく強いですし、プロでやっていくにはこれぐらいにならないといけないんだなと痛感させられました。そこからですね、トレーニングの仕方もガラリと変えたのは。特に昨年のオフはずっとトレーニングジムにこもっていました。

──どんなメニューを?

横尾 一番はウエートと体のキレを出すためのトレーニングですね。ただ、筋肉だけをつけても・・・

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