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春季高校野球東京都大会

早実が35年ぶり春の東京制覇

 

決勝は4月23日の11時から神宮第二球場での開催が予定されていたが、東京都高野連は5.600人の収容ではファンの収容が困難と判断、神宮に場所を移し、東都リーグ2試合後の18時4分に開始。試合終了時、時計の針は22時6分を指していた


主将・清宮幸太郎神宮の夜空に2打席連発!! 3戦連続本塁打で通算84号


 両チーム合わせて7本塁打を含む36安打、35得点。カクテル光線のなか、4時間を超える打撃戦に神宮球場の約2万人の観衆が沸きに沸いた。

 4月27日、春季高校野球東京都大会決勝で早実が18対17で日大三高にサヨナラ勝ちし、35年ぶり9度目の優勝を遂げた。

 立役者は、やはり主砲の清宮幸太郎(3年)だった。1点リードの8回裏、一死一塁で133キロの直球を叩くと、打球は右翼席上段へ。清宮はこの高校通算83号となる特大2ランを「直球に絞っていた。しっかりさばけた」と笑顔で振り返った。

 9回表に7点を奪われ、13対17と逆転される。9回裏の攻撃前。主将の清宮は一塁側ベンチ前の円陣で味方を鼓舞した。「こんな点差は今までずっと引っくり返してきた。あきらめるな!」。大観衆のなか、その声はネット裏の記者室にまで届いた。

 主将の檄でそれは現実となる。無死二、三塁から二番・雪山幹太(2年)の適時打で3点差に迫り、清宮が打席に入る。その4球目、116キロのスライダーを完ぺきにとらえ、バックスクリーン左の中段へ運ぶ同点3ラン。高校通算を84号とした。

「ああいう場面で打つことを課題にやってきた。勝負どころで打ててよかった」

 清宮の2打席連続弾で延長に持ち込むと、12回裏に一死満塁から野田優人(2年)が中前へサヨナラ適時打を打った。清宮は主将として勝利を喜んだ。

「今日勝ったことが関東大会や夏へつながる。チームの雰囲気や粘り強さが・・・

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