開幕から1カ月を過ぎ、各球団30試合前後を消化。セは大混戦、パは開幕前の予想を大きく覆す結果となっている。今回は序盤戦12球団の現時点を本誌担当記者が採点してみよう。 ※成績は5月7日時点 ●セ・リーグ編 広島・巨人・DeNA・阪神・ヤクルト・中日 ●パ・リーグ編 日本ハム・ソフトバンク・ロッテ・西武・楽天・オリックス クローザーのドリスが安定し、梅野が捕手として成長したことで好位置での開幕スタートが切れた
ベテランと若手が融合
貯金「8」。リーグ1位。5月5日からの
広島3連戦[甲子園]3連勝で首位に躍り出た。首位戦線で戦えている要因の一つに、昨年大きく負け越した広島と五分以上の戦い(6勝3敗)をしていることが挙げられる。さらに先発陣がほぼ予定どおりに登板し、長いイニングを投げ切れている。エース・
メッセンジャーは4勝で負けなしで、
巨人の菅野を抑え3.4月の月間MVPになるなど、順調な出足だ。
入団以来初となる開幕先発ローテ入りした
秋山拓巳が1勝2敗ながら登板間隔を崩さず、防御率2.81と安定感のある内容を続けている。ベテラン・
能見篤史、
岩貞祐太も長いイニングを投げ、試合序盤からしっかりとゲームメークできていることで、金本監督も試合を組み立てやすい状況になっているのだ。
中継ぎ・抑え陣も好調。ピンチの場面で
桑原謙太朗が切り札となり、8回を
マテオ、9回のクローザーにドリスと勝利の方程式が確立しつつある。ドリスは12セーブを挙げリーグトップ。昨年まで懸案事項だった部分を解消。ぜいたくを言えば不安材料は
藤浪晋太郎の不安定さか。本調子に戻れば安定感抜群の投手陣に。
打線はベテラン勢が打撃好調で、若手野手陣の粗削りな部分をカバーしている。特に今季加入した
糸井嘉男と主将の
福留孝介の三、四番がいまだに3割をキープ。
鳥谷敬も打率3割台で下位打線のポイントゲッターとして3人が機能している。
また、捕手の
梅野隆太郎がほぼ全試合でスタメンマスクをかぶり・・・
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