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2017序盤戦 記録の周辺

漂う大記録、珍記録の予感? 2017序盤戦 記録の周辺

 

まだまだ序盤戦。試合数も少なく、これから何があるか分からない。ただ、だからこそ“夢”を見られる記録もある。少しだけ“妄想”をミックスさせ、序盤戦のデータを分析してみた。
※成績は5月7日時点

フル回転する 楽天・松井裕樹はシーズン何試合に投げるのか?


やや疲労の蓄積も感じるが……/写真=湯浅芳昭


 5月7日試合終了時点で27試合中19試合、20イニングに登板。首位をひた走る楽天のクローザー、21歳の左腕・松井裕樹がひたすら投げまくっている。歴代5位までのシーズン最多登板の顔ぶれを見ると、1位が2007年の久保田智之(阪神)で90試合、2位が05年の藤川球児(阪神)で80試合、3位が10年の久保裕也(巨人)、11年の浅尾拓也(中日)で79試合。5位が1961年の稲尾和久(西鉄。現西武)、01年の菊地原毅(広島)で78試合となっているが、鉄腕と呼ばれ、この61年、先発、リリーフでフル回転し、404イニングを投げた稲尾を別とすれば、すべて中継ぎの起用だ。クローザーとしては異常なハイペースと言えるだろう。これは基本的にはチームの戦い方、勝ちパターンが理由にある。継投野球を軸にしながら、かつ中継ぎ陣が踏ん張り、終盤まで僅差の勝ちパターンに持ち込む試合が多かったからでもある。結果的にチームは20勝7敗と首位を独走。松井自身もほぼ勝ちゲームの登板で、2勝1敗13S2H、19試合中失点は4月29日日本ハム戦の1試合のみとなっている。ただ、現状はほぼ100試合ペース。果たして最終的に何試合に投げることになるのか。

最下位チームで奮闘。中日・大島洋平は200安打到達なるか?


4月30日には通算1000安打達成/写真=毛受亮介


 チームは最下位ながら1人、好調を維持するのが中日の大島洋平だ。首位打者をキープも5月の月間打率.619の巨人・坂本勇人に抜かれたが(坂本.381、大島.360)、安打数では坂本の45本に対し、49本とリード。これは210安打超えのハイペースである。大島は今季、阪神戦で打率.478、広島戦で.462と打ちまくって安打量産につなげているが、唯一の苦手が・・・

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