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2000安打記念特別インタビュー

2000安打達成記念! 中日・荒木雅博インタビュー だから野球は面白い

 

プロ22年目の今季、6月3日の楽天戦[ナゴヤドーム]で大記録を達成した。史上48人目となる通算2000安打。走塁・守備の名手と謳われた男が打撃でも球史に名を刻んだ。同僚から尊敬を集める大ベテランの野球哲学を聞く。
取材・構成=吉見淳司、写真=内田孝治、栗山尚久(インタビュー) ※記録は6月25日時点


打撃とノックの関係性


──2000安打達成から約1カ月が経ちましたが、あらためて振り返る時間はありましたか。

荒木 そこまではまだ、全然。シーズン中ということもあって、達成時の映像を見返すこともないですね。いろいろな方にお祝いの言葉や花束を送っていただいたことで、記録を達成したんだという実感はありますけどね。

──今季、開幕2試合目からは10打席連続無安打もありました。

荒木 春先に苦しむのはいつものことですね。でも、2000安打が迫っていたからといって、やってきたことは変わらない。普段と同じ開幕でしたよ。暖かくなれば、という気持ちでした。

──4月19日の阪神戦[ナゴヤドーム]では初回にヘッドスライディングで二塁内野安打。6回には左前打で出塁し、続く大島洋平選手の右前打で二塁を蹴り、またも長距離のヘッドスライディングで三塁を陥れました。失礼ですが、39歳のプレーには見えませんでした。

荒木 自分でもそう思います(笑)。39歳にしては動けているほうだと思いますね。

──その試合で今季初の猛打賞。打撃の感覚がつかめてきたのはいつごろでしょうか。

荒木 5月中旬以降ですかね。4月はマルチ安打もありましたが、たまたまという感じで、何で打てているんだろうなという部分がありました。

──5月中旬からは何が変わったのでしょうか。

荒木 ノックを受けていて、「あ、ちょっと動きが良くなってきたな」という実感があったんですよ。それが5月の頭くらいから。走っていてもラクになりましたし、体にキレが出てきました。そのころから「そろそろかな」という感覚はありました。

──いつも、調子はそのようにつかむものなのでしょうか。

荒木 長いことプレーしてきて、最近になってよく分かってきたんですけど、動けていないとやっぱりバッティングは良くならない。守備も打撃も結びつくところはありますね。

──安打を積み重ね、通算1998安打で6月2日からの楽天3連戦[ナゴヤドーム]を迎えました。

荒木 個人的にはどこで達成できても良かったんですけどね。でも・・・

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