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新進気鋭インタビュー

西武・外崎修汰インタビュー ミラクルを起こせ! 「居場所をつかんで、自分のいいところを試合で出したい」

 

チームに欠かせない存在になりつつある。プロ3年目を迎えた外崎修汰、24歳。本職は内野手だが外野手として出場を続け、意外性のある打撃、スピード感あふれる走塁で勝利を呼ぶ。逆転優勝に向け、後半戦に勝負をかける獅子軍団の大きな力となることだろう。
取材・構成=小林光男、写真=小山真司 ※記録は7月16日現在


積極性が生まれた理由


 マイナス思考を振り払え──。

 昨季、開幕スタメンを勝ち取った外崎修汰だが不調に陥ると考え過ぎて、悪い方向へと進んでしまった。結果、打率は1割台と低迷して二軍落ち。一軍定着には至らなかった。迎えた2017年。昨季の過ちを繰り返さないと誓った。しかし、うまくいかない。4月中旬からスタメン出場を続けるようになったが、打率はなかなか2割の壁を越えられない。結果を求めるあまり、迷いが生じたからだ。「打てなかったらどうしようと余計な考えが生まれて、積極性が失われてしまいました」だが、交流戦を境に外崎のバッティングに変化が生まれた。4月は.189、5月は.198だった月間打率が6月は.241、7月は.300。上昇気流を描き始めた要因の一つは、マイナス思考の払しょくに成功したことだ。

──当初、「ファーストストライクを振って、凡打だったら……」というマイナス思考にとらわれていたそうですが、それが消えたきっかけは?

外崎 辻(辻発彦)監督からの言葉です。「どうしても結果が気になると思うけど、使っているのはこっちだから。三振しようが関係ない」と言われて。それで開き直れて、いい方向に考え方が進みました。

──言葉をかけられたタイミングは?

外崎 実は序盤に一度言われていたんですけど、交流戦前に再び。打席でも積極性が生まれました。そのおかげで生まれたヒットも増えてきましたし、凡打の内容も変わってきたように思います。例えば三振でも、無抵抗ではなく、食らいついていった結果という感じです。

──技術的にも変化はあったのでしょうか。

外崎 交流戦から指3本分くらい短くバットを持っています。以前は追い込まれたら短く持っていたんですけど、その前の甘い球をとらえ切れていなかったので。最初から短く持っていればバットコントロールも利きますし、甘い球を逃さずに打てるかな、と。

──打席での心境にも変化が生まれましたか。

外崎 たとえ追い込まれても大丈夫という安心感も生まれて。最後まで食らいついていける自信が出てきましたね。

──バットを短く持ち始めたのは自発的に?

外崎 これも辻監督からのアドバイスです。交流戦の初戦が広島戦[メットライフ]で先発は薮田(薮田和樹)だったんですけど・・・

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