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CSのカギを握る3人の若鷹

ソフトバンク・甲斐拓也 育成入団から正捕手候補へ

 

育成契約から這い上がり、正捕手の座に近づきつつある。常勝軍団が悩まされ続けてきた唯一の懸念点を埋める存在。甲斐拓也の才能が、ようやく花開き始めた。

努力を重ねて正捕手をつかむところまで来た甲斐


 甲斐拓也が一気に正捕手の座をつかんだ。初めて経験することばかりだったが、「毎日、楽しくはないですよ。でも、充実感はありますね」と言う。育成入団の高卒7年目。育成出身バッテリーとして話題を呼んだ同学年の千賀滉大、2つ上の東浜巨と主にコンビを組んだ。試合中はベンチでも積極的に会話を重ね、一緒に試合を作り上げるリードで2人を2ケタ勝利に導いた。

 工藤公康監督は「打ち込まれると頭が真っ白。放心状態でベンチに戻ってくる。今はアイツの固い野球脳をもみほぐしているところ」と笑う。少しずつ信頼を重ね、守護神・サファテの球を受けるまでに成長。だが、試合後半から経験豊富な高谷裕亮にマスクを渡す場面もまだまだ多い。

 一軍で打たれる怖さを肌で知る毎日だ。5月27日の日本ハム戦[札幌ドーム]では乱打戦に勝利したものの・・・

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