昨季、自身初の2ケタ勝利を挙げ、則本昂大、岸孝之とともに「先発3本柱」と呼ばれた。ただ、美馬学自身にそこまでの意識はまだ存在しない。背番号が「15」に変わった今季も力むことなく、自分らしくマイペースに自らの仕事をまっとうするつもりだ。 取材・構成=富田庸、写真=上野弘明(インタビュー)、BBM 初の2ケタ勝利で見えてきたもの
結果を出せたという自信が大きかったのか。これまで以上に充実した表情を見せている。先発投手として一つの形を残した美馬は、その経験を新たなシーズンに生かすべく着々と準備を進めている。 ── 春季キャンプが2月1日にスタート。沖縄・久米島の一次を経て、金武町に移動しての二次キャンプが終わり、オープン戦に突入しています。調整具合を聞かせてください。
美馬 結構、スタートから調子が良かったですね。良いキャンプが送れたかなと思っています。順調です。
── 昨季を振り返ると、初めてのことが多かったように思います。
美馬 そうですね。開幕投手に始まり、オールスターに出させてもらい、2ケタ勝利も……。レベルの高い経験をさせてもらったので、僕の中では本当に成長できた1年だったなと思っています。
── 開幕投手が予定されていた岸孝之選手がインフルエンザにかかり、その代理で大役が回ってきました。
美馬 そうなんです(苦笑)。でも代役だったので、そこまでプレッシャーはなくて、自分にとっての単なる開幕という気持ちでしたよ。
── それでも開幕の雰囲気は違うと経験した投手は言います。
美馬 でも、そこまで特別感はなく、普通に入れたかなと。それと京セラドームでしたから。ホームでの開幕戦ではなかったので、特別気負うこともなく試合に入れました。
── 勝ち星こそつきませんでしたが、大役を終えた充実感はあったのでは。
美馬 開幕前、体の状態が良くなく・・・
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