2018年シーズンに飛躍が期待される男たちを紹介する連載インタビューの第4回は、北海道日本ハムの石井一成が登場。フットワークの軽い内野守備とシュアな打撃でレギュラー奪取が期待されるプロ2年目の若きホープ。新生ファイターズのキーマンになりそうな23歳が、胸に秘めた思いを等身大の言葉で語った。 取材・構成=松井進作、写真=山口高明、高原由佳 1年目の自己採点は0点
チームの新人野手では1992年の片岡篤史以来、25年ぶりの100試合以上出場を達成し、順風満帆なプロでのスタートを切ったかに見えた。だが本人に充実感や手応えは一切なかったという。その真意をひも解くところから今回のインタビューをスタートさせてみたい。 ──昨年はルーキーながら一軍に定着。1年目のシーズンを自己採点するなら何点ぐらい挙げられますか。
石井 0点……。点数なんて付けられないぐらいダメでしたね。
──それはどういった部分で?
石井 ルーキーで114試合に出たことばかりがフォーカスされますけど、それは自分の実力でつかんだものではなく、ケガ人もいたりして「出してもらった」状況だったので。充実感、達成感みたいなものはほとんどなかったですし、本当にチームに迷惑ばかりをかけて終わってしまったなというシーズンでした。
──プロでやっていけるぞという手応えもなかったと。
石井 全然ないです。バッティングも守備も足りないところだらけでしたし、プロに入る前に漠然と描いていた世界とはまったく別のものでしたから。
──それは技術面において?
石井 そうですね。いままでは浅はかな野球しかやってなかったんだなと・・・
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