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HOPE 輝き始めた新鋭たち

ヤクルト・中尾輝インタビュー 貫く強気の攻め 「1試合1試合が勝負。しっかり腕を振って投げることだけを意識している」

 

チームの中で存在感が増してきている期待の新鋭にスポットを当てる新連載がスタート。第1回に登場するのは、今季プロ初勝利を挙げた2年目の中継ぎ左腕・中尾輝だ。ヤクルト投手陣の台所事情は相変わらず苦しいが、名前のごとく光り輝く救世主となれるか。
取材・構成=富田庸、写真=BBM

4月11日の中日戦では地元のナゴヤドームで初登板。安打を許すも、結果的には1イニングを3人で抑えた/写真=川口洋邦


投手コーチ3人が付きっ切りで指導


 高校時代は甲子園と無縁で、大学も愛知の二部リーグ。それでも、自身の左腕を頼りにプロの世界までのし上がった。洗礼を浴びた1年目だったが、ターニング・ポイントが訪れたのは、その秋のことだった。

――プロ2年目、中継ぎとして開幕から一軍に定着しています。

中尾 1試合1試合が勝負だと思っているので、今はしっかり腕を振って投げることだけを意識しています。

――今季は4月29日時点で9試合に登板し、1勝0敗1ホールド、防御率3.00という数字を残しています。その中でも印象に残るのが、4月8日の巨人戦(神宮)。4対4と同点の場面で、2番手として5回のマウンドへ向かいました。あのシーンを振り返ってください。

中尾 今季4試合目の登板でしたし、だいぶ落ち着いて投げられるようになっていました。序盤から乱打戦だったので、何とかして僕がゼロに抑えれば、打線が必ず点を取ってくれると思っていました。

――言葉どおり3イニングを1安打無失点に抑え、味方が勝ち越しに成功。プロ初勝利となりました。

中尾 素直にうれしかったですね。

――ウイニングボールは・・・

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