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中日・岡田俊哉インタビュー この左手と生きていく――。 「ボールを投げ始めたころ、絶望しかなかったです」

 

2017年、WBCオーストラリア戦での大仕事は記憶に新しいのではないか。しかし、世界を経験し、大きく成長して名古屋に戻った岡田俊哉に待っていたのは、左手血行障害との闘い。シーズン中に手術を行い、先の見えないリハビリの末、ちょうど1年ぶりに一軍マウンドへ。完全復活へ確かな一歩を踏み出した。
取材・構成=坂本匠 写真=高塩隆、井田新輔(インタビュー)

2017年5月15日の登録抹消からちょうど1年後の5月15日、復帰登板を果たし、ヒーローインタビューでは80針を縫った左手を力強く握りしめた岡田俊哉


復帰登板 緊張は……しなかった


 2017年のWBCでは正捕手を務めた小林誠司(巨人)とのやりとり、その後の危機脱出などでその名を全国に知らしめた岡田俊哉だったが、WBC後、左手血行障害の手術を受け、約1年間、一軍の舞台から遠ざかることとなる。復帰登板は5月15日の広島戦(ナゴヤドーム)。奇しくも1年前、登録を抹消されたのと同じ日であった。

 まさか1年前に登録を抹消されたのと同じ日に復帰登板が巡ってくるとは、なかなか運命的でしたね。先発のR.マルティネスが6対3と3点リードの6回途中、無死二、三塁とピンチを作った場面での登板となりましたが、ブルペンで準備をしながら「行くならいま行きたい」と思っていたので、声が掛かったときは一気に盛り上がりました。こういう場面での登板は、逃げ場がないというか、余計なことを考えなくて済むので。リードもありますし、2点あげてもいいから3つアウトを取ろうと、気持ち的にも余裕がありました。

 先頭の松山(松山竜平)さんをファーストゴロ(※この間に1点献上)、野間(野間峻祥)さんにはセカンドゴロを打たせて2つアウトを取ったときに、「今日は“ビギナーズ・ラック”でいけそうだな」と思ったのを覚えています。最後の會澤(會澤翼)さんを三振。ファンの方の温かい声援が後押ししてくれて本当に感謝しています。

 200試合以上、リリーフで投げてきていましたが、さすがに復帰戦は・・・

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