野球界で当たり前のように使われている言葉やプレー。「結局、それってどういうこと?」と聞かれると、意外にうまく説明できない事象を、データや数字を使って解析していく。第11回のテーマは「動くボールの正体」だ。 同じような球速の違う球種を同じような軌道で投げる。カイケルは「動くボール」を有効に使っている/写真=Getty Images
三次元で投球を組み立てるカイケルの3つの強み
前回はMLBで広まりつつある「ピッチトンネル」という概念を解説しました。違う球種を途中まで同じような軌道で投げれば、打者は球種の判断がつきにくくなり、最後に手元でキュッと変化するように感じるというわけです。
この「ピッチトンネル」を有効に使っている投手の1人がMLBで2015年のサイ・
ヤング賞に輝いたダラス・カイケル(アストロズ)です。
Vol.4で解説したように、カイケルの変化球は・・・
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