選手たちがプレーできるのも、日々のグラウンド整備があってこそ。そんなグラウンドキーパーを務める岩田陽介さんが、仕事で心がけることとは──。グラウンド整備やマウンド作りにとどまらず、グラウンド内での粋な“演出”からも仕事への情熱がにじみ出る。 取材・構成=鶴田成秀、写真=毛受亮介 必要不可欠なコミュニケーション
ただ漠然と行っては良い仕事はできない。心がけるのは、選手との対話だ。グラウンドには“思いやり”がつまっている。 この仕事に就いたのは26歳のとき。もう15年前のことです。小学生から野球を始め、高校(神港学園高)、社会人(河上薬品、阿部企業)、クラブチーム(全播磨硬式野球団)まで野球を続けてきましたが、『もう限界かな』と思い始めて。そんなときに、知人に声をかけてもらい、現職を紹介していただきました。
もともと、この仕事に興味があったんです。選手時代にグラウンド整備をするのも好きで、漠然と『将来、こういう仕事をするんだろうな』と思っていたんですよね。この仕事に“就きたい”ではなく“就くだろう”と。運命といえば大げさですが、どこか縁も感じているんですよね。だから当然、やりがいも感じています。選手たちの“職場”を預かるわけですからね。
私自身、野球を始めてから投手一筋だったこともあり、現在はマウンドを担当させていただいていますが、自分の経験がとても大きな財産となっています。マウンドの“固さ”といえば簡単ですが・・・
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