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伊東勤のプロフェッショナル配球考

伊東勤コラム「腹をくくった直球一本槍の投球。ピッチングの基本は強い球でカウントを稼ぐこと」

 

強気の投球で見事なリリーフを見せた阪神・岡本/写真=太田裕史


筒香に対して逃げないで攻める


 ペナントレースは大詰めを迎えました。今回は9月1日に甲子園で行われた阪神対DeNAから取り上げたいと思います。

 阪神は2対3の5回、先発の小野泰己投手を代え、2番手に岡本洋介投手を投入していました。何とか1点差で耐え、勝機をうかがいたいところでした。しかし、先頭のロペス内野手にいきなり二塁打を許し、得点圏で四番の筒香嘉智外野手との対戦となりました。

 ここで岡本投手は強い気持ちで、球界を代表するスラッガーに立ち向かっていきます。初球、外角高めの直球で見逃しストライクを取ると、2球目は直球で内角を突いて見逃しストライクと、直球2つ、しかも内角球を交えながら追い込むことに成功しました。筒香外野手にはある程度、変化球でかわしてくることが頭にあったと思います。やや意外な感じで配球を組み立てられたなと思っているようにも見えました。

 岡本投手の強気の投球は続き・・・

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