今季、ベーブ・ルース以来の二刀流成功を目指し、エンゼルスに移籍した大谷翔平。大きな注目の中、春季キャンプで苦しみながらシーズンに入るとセンセーショナルなプレーでファンを魅了。だが、右ヒジに損傷が見つかり、トミー・ジョン手術を受けるなど、山あり、谷ありだったこの1年を振り返る。 文責=BBM 写真=Getty Images ※日付は現地時間 日本人メジャー野手1年目としては最多の22本塁打を放ち、そのポテンシャルの高さを証明した
春季キャンプで苦しむも開幕からセンセーション
メジャー・リーガーとして第一歩を踏み出したアリゾナ州テンピでのキャンプ初日。日米約150人の報道陣が詰めかけた記者会見で「まずは何も変えずに自分のやってきたことをベースに取り組み、変えなければいけないところはその都度変えていければいい。今までやってきたスタイルをここでしっかり発揮できるようにやりたい」と大谷は意気込みを語った。
日本ハムで過ごした5年間で培ったもので勝負をかける。そう決意して臨んだのだ。
ベーブ・ルース以来となる本格的な投打「二刀流」の注目は高かった。投手では滑りやすいメジャー公式球や硬いとされるマウンドへの適応を求められ、打者でも手元で鋭く曲がる変化球に何度もバットを折られながら、ほとんどが初対戦の投手に対応しなければいけなかった。開幕前の実戦では5度の登板で無失点は一度もなく、防御率は27.00。打率も.125と低調だった。現地メディアからはマイナー行きの声も出始めたが「今の段階ではあまり考えていない。1日、1試合をしっかり自分の形を出していければと思っている。その延長でどうなるかは監督、スタッフが決めること」と平然と答えた。
開幕のわずか3日前。ドジャースとのオープン戦前の打撃練習で「変化」を起こした・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン