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あの時代の記憶 恩師が贈る言葉

青木久典(元富士大野球部監督、現法大野球部監督)が贈る 山川穂高(富士大→西武)へのメッセージ 「高校時代のヒットで『コイツはすごい』と心を揺さぶられた。パワーというか、遠くに飛ばす能力に長けていた」

 

どんな選手にも、プロの道へ導いてくれた「恩師」と呼ぶべき存在がいる。ライオンズの不動の四番打者として本塁打を量産し、10年ぶりリーグ制覇の立役者となった山川穂高。そのルーツをたどれば、富士大時代の指揮官との出会いがあった。スラッガーとしての資質を、ともに汗を流しながら磨き上げた青木久典・現法大監督に、山川との出会いから成長過程を振り返ってもらった。
取材・構成=富田庸 写真=BBM


沖縄で発見した未来の本塁打王


 2018年シーズンはパ・リーグMVP、そして本塁打王(47本)ですか。教え子の活躍は率直に言ってうれしいですし、1年間、大きなケガなく頑張ってくれてホッとしています。私としては、本当に親みたいな心境なので。山川には「頑張ったね」と言ってあげたいです。礼節も含めてきちんとしている男ですから、節目、節目に連絡をくれます。

 彼との出会いは09年夏で、実に衝撃的でした。当時、私は富士大の監督になったばかりで、6月の全日本大学選手権で準優勝という結果を残すことができましたが、さらなる有望選手を探していた時期でもありました。そんなとき、沖縄の知人から「沖縄にすごいバッターがいる」と聞いたんです。そんな話はザラにあるので、私は「そんなにすごいの?」と半信半疑で。それでも「まずは見に来て」と言われたので、彼の3年夏の大会を見に、沖縄へ飛び・・・

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