元号が平成から令和に変わり、各チームの戦いも40試合に近づいている。今回は令和元年を指揮する監督たちに迫ってみたい。 ※記録は5月12日現在 実力至上主義と即断即決
セ7度、日本一3度と優勝回数は平成最多。実力伯仲の時代に3連覇2度は驚異である。球団ワーストの4年連続V逸からの再建を託され、今季3度目の監督に就いた。 昨年10月23日の監督就任会見、3年間の休息を経て、3たびチームを率いることとなった
原辰徳監督の口から、意外な言葉が飛び出した。「スポーツの原点はのびのびと楽しむこと。原点に戻るという点では、のびのび野球をするんだということでやっていきたい」。翌日のスポーツ紙各紙には笑顔の指揮官と“のびのび野球”の文字が躍ったが、2015年までの第2次監督時代を知る選手たちは逆に身を引き締めている。原監督の語る“のびのび野球”が、その言葉のとおり、自由で気ままにプレーする野球ではないことを十分に理解していたからだ。
2度の在任期間中、3連覇2度を含む計7度のリーグ優勝(平成では最多)と、3度の日本一を手にしている名将である。強いチームには、「個人の力、高いスキルが必要不可欠」として選手のレベルアップを望む一方で、
巨人の伝統=チームの勝利を何よりも最優先する。必要な局面では、チームのために動くこと、つまり自己犠牲を求め、そうして960を超える勝利を収めてきた。勝つためには例外はなく、当時主軸を張った
阿部慎之助にも送りバントを命じるなど、特に第2次監督時代の後半は非情とも言える采配を振った。
そんな勝利への執念は今も変わらない。下記の
坂本勇人への・・・
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