週刊ベースボールONLINE

ダンプ辻のキャッチャーはつらいよ

短期連載ダンプ辻コラム 第7回「一度しかないホームランの思い出」

 

1973年8月30日、江夏は延長11回をノーヒットノーラン、さらに自身のサヨナラ本塁打で試合を決めた


生涯唯一の予告本塁打


 そうだ、あなたに聞きたいことがあったんです。

 僕の野球人生には一度っきりしかないことが本当にたくさんある。22年と半年もやってきて、規定打席が一度しかないのもそうですし、あとはホームラン。高橋重行(大洋)から打って、江夏(江夏豊)に怒られたプロで1本だけのサヨナラホームランの話はしましたが、ほかにも一度だけというのがいっぱいある。なんでか、不思議でたまらんのです。

 理由は何だと思いますか? え? 分からない? もう少し考えてくださいよ。(通算で)44本しか打ってないから? いやいや、あなた、それを言っちゃおしまいでしょう(笑)。

 何だか話す気なくなっちゃったな。読者が楽しみにしてる? ほんとですか? まあ、孫が喜んで読んでくれているのは確かなんで、だまされたと思って話してみますか(笑)。

 初ホームランからしてそうでした。昭和40年(1965年10月14日)の広島戦(広島)で、フェンス際まで飛んだんですが、広島の山本一義さんが捕球態勢に入り、「もったいなかったな」と思った瞬間・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

HOT TOPICS

HOT TOPICS

球界の気になる動きを週刊ベースボール編集部がピックアップ。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング