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どうなる!? 球団経営

小林至教授に聞く コロナ禍に揺れる球団経営の今「プロ野球12球団 無観客試合の代償」

 

6月19日、無観客でスタートしたプロ野球の次なるステップは、いつファンを入れてシーズンを“通常に”戻していくか、だろう。段階を踏みながらではあるが、NPBは7月10日から有観客での試合開催を目指している。この無観客試合は球団経営にどんな影響を及ぼすのか。東大からロッテに進んだ左腕、小林至氏に疑問をぶつけた。
取材・構成=滝川和臣 写真=BBM


スタジアムビジネスで成り立つ日本プロ野球


──6月19日、無観客でのシーズンが開幕しました。

小林 球団にとっても、選手にとっても、そして私たち野球ファンにとっても、プロ野球が開催されることはとても喜ばしいことです。たとえ無観客であっても、シーズンが中止になるよりははるかに良い。すでに台湾、韓国のプロ野球、サッカーではドイツのブンデスリーガが無観客で開幕している成功事例があるので、それを元に日本流のアレンジを加えていけばいい。6月に各チームは12試合の練習試合をこなしており、選手の調整も問題ないでしょう。打者の目もすぐに実戦のボールに慣れるはずです。

──無観客試合となると当然、球団にはチケット代が入らない。

小林 そうです。NPBは“スタジアムビジネス”からの売上が大きい。この点がメジャー・リーグなどアメリカの4大プロスポーツや、プレミアリーグなどヨーロッパのサッカー・リーグと異なります。例えばMLBは放映権(テレビ、ラジオ、インターネット)による収益が全体の50%を占めます。一方で、日本のプロ野球は放映権ではおよそ15%と大きくありません。

──その代わりにチケット代、グッズや球場内飲食の売上がMLBに比べて大きく占めていると。

小林 NPBの売上は全体でだいたい1800億円。それを12球団で割れば、各球団の1年間の平均売上げは150億円ほどであり、放映権収入はその15%の23億円程度です。一方で・・・

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