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注目のライバル対決

東西横綱の競演 山村崇嘉&西川僚祐(東海大相模)VS西野力矢&仲三河優太(大阪桐蔭)

 

「夏の風物詩」が、今年も見られる。中止となった今年3月のセンバツ出場32校の「救済措置」として「2020年甲子園高校野球交流試合」が8月10日から甲子園で開催される。今夏は地方大会と全国(甲子園)大会も中止となった。特別な思いを胸に秘めて、32校があこがれの舞台に立つ。


 後半日程の最終日、第1試合で「東西横綱対決」が見られる。春3度、夏4度の甲子園優勝へ導き、歴代3位の55勝をマークしているのが大阪桐蔭・西谷浩一監督。同じ1969年生まれで春2度、夏1度のV経験のある東海大相模・門馬敬治監督との初の直接対決は、采配にも注目だ。両指揮官はともに意識し合う良きライバルで、ハイレベルな一発勝負が展開されそうである。


 全国屈指の強力打線を形成する東海大相模は主将・山村崇嘉が昨秋の時点で44本塁打、西川僚祐は53本塁打。昨夏の甲子園に出場し、同校伝統の「アグレッシブベースボール」が浸透しており、積極打法を見せるはず。山村は昨秋までは一塁手兼投手も、今夏は遊撃に挑戦。「感謝の気持ちとあきらめない心で、高校球児らしい姿を見せたい」と語る。


 大阪桐蔭の現3年生は「甲子園に飢えた代」と言われる。1年時に現中日根尾昂、現ロッテ藤原恭大ら先輩の春夏連覇を見てきた後は、聖地から遠ざかり、センバツも中止。交流試合に懸ける思いは相当だ。西野力矢は右の強打者で昨秋の近畿大会準々決勝では、明石商・中森俊介から一発を放った。左打者の仲三河優太は中学時代の小山ボーイズでジャイアンツカップ準優勝の実績があり、侍ジャパンU-15代表でもプレーしたエリート。2人はプロ志望を表明し、自身初の甲子園がアピールの場となる。

仲三河優太

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