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プロ志望高校生合同練習会が初開催 J SPORTSとGAORA SPORTSで生中継!

 

新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、高校球児はプレーする多くの機会を奪われた。高校3年生の進路保障の機会の確保を目的とした「プロ志望高校生合同練習会」が初めて開催される。東日本と西日本の会場に分かれ1泊2日。NPBスカウトのほか、大学、社会人、独立リーグ関係者の視察も予定されており、球界全体で高校3年生の進路をサポートしていく形となっている。

8月29、30日の西日本会場となるのは甲子園球場。プロアマにとって、メリットの大きな2日間になる


甲子園&東京ドームでNPBスカウトへ猛アピール!


 3月11日にセンバツ甲子園の中止が発表されると、春の都道府県大会は沖縄(準々決勝まで開催し、準決勝以降は取りやめ)を除いて中止。北海道から九州まで9地区大会も中止となった。そして5月20日は第102回全国高校野球選手権大会の中止が決定。全国大会(甲子園)に紐づく49地区の地方大会も中止で、今年の3年生は努力の成果を発揮する場を奪われた。緊急事態宣言の解除を受け、6月以降に対外試合が再開。7月以降には全国47都道府県高野連が主催する地方大会に代わる独自大会が行われた。ようやく球音が戻ったが、例年に比べて実戦機会が少ないのは明らかだった。毎年のことではあるが、ドラフト戦線における高校生の試合視察は最も時間が少ない。つまり、夏の大会で敗退すれば、「引退」を迎えるからだ。NPBスカウトにとっても悩ましい日々が続いた。

 そこでプロとアマが手を取り合って企画、実現へと動いたのが「プロ志望高校生合同練習会」である。日本高野連側が提案し、NPBも賛同し、合意に至った。8月29、30日は西日本会場(甲子園)、9月5、6日は東日本(東京ドーム)で開催。例年、高校生のプロ志望届は夏の甲子園大会閉幕から、締め切りはドラフト2週間前(今年は10月12日)に設定されているが、今年は8月1日から提出スタート。同18日までにプロ志望届、合同練習会参加届、所定の健康診断書を提出した希望者が参加資格となる。参加届は顔写真、同意書(本人、保護者、学校責任者)に加え、監督推薦書をPDFファイルにして主催者が運用するサイトにアップロードする。なお、当日の入場者は選手1人につき、学校関係者と保護者・家族の計3人までとなっている。NPBスカウトのほか大学、社会人、独立リーグ関係者も視察。各団体は例年のようなセレクションや練習会が行えず、こちらも有意義な場となる。卒業後により高いレベルでのプレーを希望する高校3年生にとっては、野球継続のチャンスをつかむ上で最高のアピールの場となる。

 日本高野連の上部団体である日本学生野球協会・内藤雅之事務局長は意義についてこう語る。「今年は3年生の公式大会が、ほぼなかった。救済措置の意味が大きいです。高校生の就職にあたって、プロを目指す人の進路保障の観点から平等性に欠ける、と。そこで機会均等を意図として設けられた合同練習会は、会社訪問のような位置づけで、各球団のスカウトが判断される場となります。今年は緊急事態であり、(プロアマにとって)良いことだと思います」。双方にとって、メリットが大きい計4日間となりそうだ。

プロ志望高校生合同練習会 放送・配信決定!


 プロ野球、学生野球など数多くの野球番組を放送しているJ SPORTSとGAORA SPORTSで甲子園球場と東京ドームで開催される合同練習会全日程の模様を共同で生中継いたします。高校3年生の球児たちが真摯に野球に打ち込む姿をJ SPORTSとGAORA SPORTSにてお楽しみください。


〈放送/配信に関するお問い合わせ先〉
■J SPORTSカスタマーセンター
TEL:0570-099-333
(ナビダイヤル/午前10:00〜午後8:00 年中無休)
https://www.jsports.co.jp/

■GAORAカスタマーセンター
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