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2020 SPECIAL_TALK

栃木ゴールデンブレーブス・西岡剛×川崎宗則 スペシャル対談(聞き手=田中大貴) WBC世界一の二遊間コンビ@栃木

 

2006年に行われた第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一に輝いた二遊間コンビに、栃木で直撃! MLBの舞台でも活躍した2人の野球人が、今、思うこととは。
聞き手=田中大貴(スポーツアンカー) 取材=坂本匠 写真=桜井ひとし、BBM


切磋琢磨するライバル


 川崎宗則西岡剛がともにBCL/栃木でプレーするというニュースに、歓喜したファンも多かったのではないか。9月7日にそろって記者会見。熟女ならぬ「“熟男”というプレーを見せたい」と話し、会場を沸かせた。シーズン途中加入ながら、川崎は11試合に、西岡は13試合に出場。プレーオフ初戦で神奈川に敗れ、今季の全日程を終了したが、川崎はデビュー戦の第1打席でホームラン、西岡は打率.303をマークするなど、元気な姿を見せた。

──練習を拝見しました。あいにく、室内での練習でしたが、2人とも、元気そうで安心しました。

川崎 超元気ですよ。ねぇ?

西岡 めっちゃ、元気です。

──川崎選手とは先日も週刊ベースボールのインタビューでご一緒しましたが、西岡選手とは久しぶりです。ユニフォームの上からも体が引き締まっていることを感じます。

西岡 絞ってますからね。ロッテでプレーしていたころの体重くらいかな。

川崎 剛と一緒にプレーするのは久しぶりだけど、スピードは落ちていないどころかむしろ速くなっているしね。相変わらず守備範囲も広い。びっくりするんだけど、あの剛が栃木ではセカンド、ショートだけではなくて、ファーストなんかもできちゃうから。ついに、ユーティリティープレーヤーですよ(笑)。まだまだ元気だよね。剛はどう?

西岡 ムネさんと同じチームでプレーできるってことがまずうれしいんですよ。難しいことは抜きにして、ムネさんが野球に戻ってきてくれたことに喜びを感じています。

──あらためて川崎選手から見た『西岡剛』はどんな人ですか。西岡選手から見た『川崎宗則』についてもお願いします。

川崎 若いころから少しも変わりがないですね。2006年のWBCに始まり、(07年の)オリンピック予選、08年の北京オリンピックも行って、僕ら、良いことも悪いことも、天国も地獄も味わってきた戦友ですから。なので、また栃木で会えたのも運命ですし、一緒にプレーできたのは素直にうれしいし、自分のことを昔から分かってくれた人が1人近くにいるだけで、ホッと安心する。もはや身内。そういう中で、栃木でプレーさせてもらいました。

西岡 ムネさんと初めて会ったときは、僕がまだ二十歳のころ。もう15年前ですね。僕が02年のドラフトで、03年からロッテに入ったんですけど、そのときちょうどムネさんが一軍デビューして定着し始めた年で、阪神との日本シリーズでサードを守っているのをテレビ越しに観ていて、若くしてすごい人がいるんだな、と。僕も一軍に20歳(05年)で上がることになって、ソフトバンク戦のときに、初めてグラウンドであいさつさせてもらい、なんて気さくな人なんだと。野球少年を、そのまま大人にした印象で、すごくこちらもテンションが上がったのを覚えています。

川崎 ゲーム中だよね? 剛がセカンドベースに来たときに、体の大きさ、ケツがしっかりしてるな、というのが第一印象で、これはスーパースターになると思ったね。しかもね・・・

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