1985年、この男のバットを誰も止められなかった。ホームランは当時の日本記録にあと一歩に迫る54本。打率.350、134打点で三冠王に輝いた。阪神ファンは、「神様バース」と、その貢献を称えた。 三冠王2度の強打者。パワーだけではなく、技術を兼ね備え、広角に長打が打てるタイプでした。非常にクレバーで、観察眼も鋭い。日本の各投手の特徴や配球を読み切っていた印象があります。
いつも淡々としていましたが、実はかなり負けず嫌いなところもありました。
中日戦で
小松辰雄のインサイド真っすぐに差し込まれて凡打になった後、ベンチ裏にあった100キロくらいのバーベルでベンチプレスをガンガンやり、次の打席でレフトスタンドへライナーでぶち込んだこともあったそうです。すぐ力がつくわけもないので、逆にうまく力が抜けたのでしょうね。実は、頭上の打球を見送った中日のレフトが僕だったので、すごく印象に残っています。
フォームは、胸のあたりにあったグリップをステップの際に一度下げます。いわゆるヒッチですが・・・
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