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よみがえる1980年代 1987年編

後楽園ラストイヤーに巨人、独走のV 王貞治監督、悲願の初V

 

1984年就任も3年連続V逸。現役時代からは想像できぬほど辛らつな批判を浴び、ヤジられた王貞治監督だが、背水の陣で挑んだ4年目、ついに頂点にたどり着いた

10月9日、遠征先の広島の宿舎で優勝決定。はしゃぐ王貞治監督に山内一弘コーチがシャンパンをかける


「ありがとう。みんなよく頑張ってくれた。今日は大いにやってくれ。本当にどうお礼を言ったらいいのかな。胸がいっぱいで……」

 あいさつの言葉が途切れた。現役時代、“世界のホームラン王”と言われ、数えきれないほどの栄冠を手にしてきた。チームの優勝にも、個人の大記録にも、いつも大きな笑顔を浮かべていた巨人・王貞治監督が、目を真っ赤にし、声を詰まらせた。

 1984年、“禅譲”と言われ・・・

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