週刊ベースボールONLINE

2023 SMBC 日本シリーズ展望&戦力分析

<2023日本シリーズ展望&戦力分析>オリックス・変幻自在の豊富な戦力 形なき布陣も戦い方は明確

 

関西同士のチームが日本一を懸け戦うのは59年ぶり。2連覇を目指す常勝オリックスに対し、38年ぶり2度目の日本一を目指す阪神の戦いだ。お互いにリーグNo.1の投手力を誇り、リーグ制覇&CSを勝ち上がってきた。一方で、両チームの指揮官の采配は対照的だ。適材適所で用兵を置くオリックスの中嶋聡監督。先を読みながらも固定されたメンバーを動かして采配を振るう岡田彰布監督。まさに「流動」と「固定」の采配は見応えがある。ここからは、その2チームのシリーズ展望と戦力分析をしていこう。
写真=湯浅芳昭、宮原和也
阪神の展望&戦力分析はこちら

打順も継投も柔軟な采配を見せる中嶋聡監督[写真]に、選手が呼応。束になれるのは戦い方のベースが定まるからこそだ


貫く起用法と采配


 変幻自在な先発オーダーに多彩な継投パターンと、奇抜に映る中嶋聡監督の采配だが、戦い方はシンプル。そんな戦略を可能にしているのが、実力拮抗の豊富な戦力にある。

 戦いのベースは“守り勝つ”。リーグトップのチーム防御率2.73、リーグ2位の60失策が物語るが、根幹を成しているのが先発投手だ。絶対エースの山本由伸を筆頭に、緩急自在の宮城大弥山崎福也の両左腕、9月に故障から復帰した田嶋大樹、平均球速150キロ超に多彩な変化球で打者を封じる東晃平と、ゲームメーク能力に長ける面々がズラリ。最速160キロ右腕の山下舜平大は腰椎分離症で登板は現実的ではないものの、週5試合の日本シリーズは先発投手5人で回すことができる。

■予想先発と主な救援陣 CSでの投手成績

※丸数字は予想先発試合。△は左投げ


 先発予想は上表に記しているものの、第1戦の山本以外の登板順は予想が難しいところ。信頼度も安定感も遜色(そんしょく)ないからこそだが・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

HOT TOPICS

HOT TOPICS

球界の気になる動きを週刊ベースボール編集部がピックアップ。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング