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道具の流儀

オリックス・金子千尋のこだわり アンダーアーマーのアンダーシャツ

 

10種類以上の変化球を自在に操り、打者を翻ろう。その投球の手助けをしているのが、左袖だけが長いアンダーシャツだ。わずかなフォームの乱れが制球の乱れにつながる繊細なピッチング。そこに袖を長くした理由が隠されていた。
取材・文=鶴田成秀、写真=松村真行(アンダーシャツ撮影)、BBM


グラブの滑り防止で安定感向上、手汗を吸収させるため左袖だけ長く


 手の平の半分を覆うほど、左袖が長いアンダーシャツ。オリックスのエース・金子千尋がグラブを外すと、そのシャツが顔をのぞかせる。使い始めたのは2012年から。きっかけは手汗でグラブが滑り抜けることがあり、それを防ぐためだったという。

「もともと汗っかきなんですよ。気休め程度でもいいから手の平の汗をシャツで吸収させたかったんです。それで当時(12年)、両袖が長くて袖先の切れ目に親指を通す『ハンドホールドタイプ』が市販品にあって『これいいな』と思い、左袖だけそのタイプにしてもらったんです。まあ、指先までシャツが届いているわけではないので、完全に汗を吸収できるわけではないんですけどね」

左袖先の切れ目に親指を通せるようになっている


 汗でグラブが抜けるのを防ぐ。それは当然・・・

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