「岡田が捕れないなら、仕方ない」周囲にそう思わせるだけのものがある。広大な守備範囲を誇る、球界屈指の守備職人。そして、“足”のスペシャリスト。岡田幸文の足元を支える、こだわりの詰まったスパイクの謎とは――。 取材・文=杉浦多夢、写真=内田孝治、BBM 足袋を履いているイメージ。求める素足感覚を実現するカスタマイズされたスパイク
3月25日、QVCマリンに
日本ハムを迎えた開幕戦。第2打席で三塁ファウルフライに倒れ、「2089打席本塁打なし」というパ・リーグ新記録に到達した。そして、打席に立つたびにその記録は更新されている。
確かに名誉な記録とは言えないのかもしれない。しかし、それでも岡田幸文がチームに必要とされるのは、パンチ力不足を補って余りある“足”という絶対的な武器を備えているからだ。その“足”を最大化するためにカスタマイズされたスパイクが、岡田の守備・走塁を球界屈指のモノへと押し上げている。
「足袋のようなスパイクを求めているんです。足袋を履いているようなイメージでプレーしたいので。(ソールが)薄くてフィットする、素足感覚。それが一番大事。究極は、滑らないのであれば裸足でプレーしたいくらい。そんな感覚で地に足をつけています」 埋め込み型が主流の中、岡田のスパイクのソールは革張り・・・
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