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阪神・岩貞祐太の活躍を支えるアンダーアーマーのスパイク

 

投球フォームを修正し、プレートを踏む位置を変更したことで、今季飛躍的な活躍を見せ、今や阪神先発陣を支える存在になった。その岩貞祐太を支える足には、これまでにない最高の出来というスパイクもあった。
取材・文=椎屋博幸、写真=松村真行、前島進


靴下のようなフィット感、今までで最高の履き心地



 キャンプイン前日のホテルでの会話がなければ、最高の出来というスパイクと出合っていなかった。

 昨年まで履いていたスエード素材のスパイクと、もう一つ、エナメル素材のスパイクの2足のサンプルがオフにメーカーから届けられた。岩貞の部屋に遊びに来ていた同期の梅野隆太郎が、何気なくその2足を見ながら「今年はエナメルやろ」と言った。岩貞も、その言葉に乗せられ、キャンプ初日に持っていくことに。

 するとどうだろう、実際に履いてみると足に見事なまでにフィットしたのだ。

「ヒモをかなりきつく縛って、足全体にスキ間がなくなるくらいになるのが理想なんです。さらに足首もガッチリ固定したい。このスパイクを履いたときに、靴下の上にもう一枚靴下をはいた感じで、足をきっちり包み込んでくれたんです」

 足とスパイクを一体化させる感覚が欲しいが、一方で指先は少し余裕があったほうがいいという。左足がときに指先から着地するときに、余裕がないと地面に直接ぶつかり、痛めやすい。また踏み出した右足にも少しの遊びがあったほうが、さまざまな動きに対応しやすいため、指先周りにわずかな空間があるモノを望んでいる。そのこだわりにもこのスパイクは応えてくれた・・・

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