テレビ中継を観ていると捕手のギア一式はとても目に付く。なかでもストップの技を支えるプロテクターは、その変化が目に留まりやすい。昨シーズンから斬新なフラットタイプのプロテクターを採用してきたDeNAの戸柱恭孝が、今シーズンは独自のアレンジを加え、さらにこだわりを見せる。 取材・文=滝川和臣、写真=阿部卓功、BBM 昨シーズンから
巨人・
小林誠司とDeNA・戸柱恭孝が珍しい“のっぺりとした”プロテクターを使っている。この連載では小林モデルを昨年、ピックアップしたが(掲載記事は→
こちら)、今回は戸柱モデルにスポットを当てる。
一般的なプロテクターは、ブロック状の衝撃吸収材が防具全体を覆っている。ところが、2人が使うゼットのプロテクターはフラットな形状で、剣道の防具のようでもある。捕手はミットでの捕球が無理なワンバウンドの投球でも、プロテクターに当て、ストップしなければならない。しかし、ボールがブロック形状の角に当ることで不規則な動きになってしまい、パスボールにつながることが希にある。
「フラットなので角に当たって思わぬ方向に弾く心配がありません。また、特殊な低反発素材で作られているので、上手にボールの勢いを殺してくれます」と戸柱は機能を説明する。
「もともと巨人の小林さんがゼットの方と話し合って作られたんです。僕も興味を持ち、OKをもらって使うことになったんです。幅も広くストップしやすい。技術の足りない部分を少しでもカバーできれば、と思って使っています。慣れてしまったので、もうこれじゃなければダメですね」
そんな2年目の捕手は、今シーズンから自分の“カラー”をプロテクターに・・・
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