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道具の流儀 2017

ロッテ・荻野貴司 デサントのスパイク “締めつけ”と“遊び”ベルトが生む絶妙なバランス

 

開幕から46試合で25盗塁、圧倒的なインパクトを残した2010年のルーキーイヤー以降、球界でも屈指のスピードスターとして、ロッテ荻野貴司は千葉のファンを熱狂させてきた。そんな男が、昨シーズンからスパイクを新たにしている。走塁のスペシャリストが足元に求めるものとは──。
取材・文=杉浦多夢、写真=内田孝治


 千葉のスピードスターが相棒を履き替えたのは昨年のことだった。5月17日現在、通算で129の盗塁を重ね、.872の成功率を誇る荻野貴司がデサントのスパイクを選んだのは、経験を重ねていく中でスパイクに求めるモノが変化していったからだった。

「昔はとにかく軽いのがいいなと思っていたんですけど、だんだんフィット感を優先するようになっていきました」

 その点で新たなスパイクはメリハリが利いている。締めるところは締める、遊ぶところは遊ぶ。荻野が走塁において最も大切にしているのは指先で地面をつかむ感覚だ。「足先の締め付け感がないから、足の指がしっかり開く。だから地面をしっかりとらえられる」。その感覚が新たなスパイクを選んだ決め手だった。

 それでいて甲〜足首部分にはフィット感を求める。特徴的なX状にクロスさせたベルトが足とスパイクの一体感をもたらすのだ。「ベルトがあることで、足を上げたときに、足だけ上がって後からスパイクがついてくる、というような感覚がなくなる。足全体はフィットしながら、指先の自由が利くんです」。

 盗塁を狙うときはできるだけ力みをなくし、自然体でいられるポジションを作ることに腐心する。「むしろ、いいスタートを意識せずに・・・

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