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道具の流儀 2017

オリックス・大城滉二 ミズノのバット 大学1年時から変わらぬ形状で背番号『10』に恥じない打撃を

 

谷佳知氏の背番号10を継承するなど、大きな期待を寄せられ、2年目の今季はスタメンに定着しつつある大城滉二。意識するのは“つなぎ”の打撃──。目指すスタイルが不変だからこそ、手にするバットも変わることはない。
取材・文=鶴田成秀、写真=早浪章弘


 今なお手にするバットとの出合いは、5年前の2012年、立大1年時だった。興南高(沖縄)の1学年先輩で、甲子園春夏連覇を果たした三番打者・我如古盛次(立大-東京ガス)から「使ってみろよ」と手渡され、一振りすると求めていた感覚と一致した。

「軽くて短めで振ってみると、しっくりきた。ヘッドがスムーズに抜ける感覚で振りやすかったんです。それからずっと使い続けています」

 長さ84センチ、重さ890グラムで、重心はグリップ寄りの“ミドルバランス”。アベレージ仕様の1本を手に、立大時代の4年間で放った安打は、同大記録となる112本を数えた。甘いボールは思い切り引っ張り、外角球には逆らわず右方向へ軽打──。木材は硬いメープルを採用し、パワー不足を補い「とにかく扱いやすい」と巧みなバットコントロールを支え、プロの扉を開いた1本となった。

 だからこそ・・・

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