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道具の流儀 2017

オリックス・小谷野栄一 ハタケヤマのバット 来季を見据えつつ“視覚”も重視。進化を続けるこだわりの1本

 

今季、小谷野栄一が放った安打数は出場試合数と同じ130。ゲーム展開を理解し、相手バッテリーの配球を読むなど、状況に応じた巧みな打撃で打線をけん引した37歳のベテランは、扱うバットにも確かな理由を持つ。形状のみならず“視覚”も重視し今季から新たに採用した“ツートンカラー”のデザインにも独自の考えが隠れている。
取材・文=鶴田成秀、写真=太田裕史


 実戦の中で感じたことを元に試行錯誤を重ねていく。自主トレ、キャンプ、そしてオープン戦。開幕直前までバットの感覚を確かめ、シーズンをともにする1本を決める。技術の向上や体の状態などによって、毎シーズン様変わりするベテランの“相棒”だが、今年は大きくモデルチェンジ。長さは33インチから33.5インチへと1.27センチ長くし、グリップを太くした。大きな変更の決め手には、一つの決意がある。

「一昨年、昨年とケガをして1年間、戦えなかった。今年ダメなら、このまま終わる・・・

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