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道具の流儀 2017

ヤクルト・石山泰稚 ミズノのグラブ 先輩のモデルから自分仕様に。変わらないのは色鮮やかな赤

 

今季、66試合に登板して24ホールドをマークした。これらの数字はいずれも自己最多にしてチームトップ。故障者が多く、連敗続きのチームで献身的に投げ続けた。そんな石山泰稚がマウンドで携えるのは、色鮮やかな赤いグラブである。大学の先輩のモデルをベースに、同僚のアドバイスを仰ぎながらマイナーチェンジ。今では改良の余地がないほどの完成形に仕上がっている。
取材・文=富田庸、写真=内田孝治


 現在のグラブに行き着いたのは、ヤクルトから1位指名を受け、プロ入りする際だった。

「カタログで目に留まったのが、東北福祉大の先輩でもある斎藤隆さんモデルのグラブでした。グラブの形というより、斎藤さんという名前だけで選びましたね(笑)」

 ただ、実際に使用していうちに、“自分仕様”に変化していく。まずはグラブの長さだった。

「僕の手の大きさや機能性を考え、少し短くしてもらいました。大きいと投げていて左腕が疲れるという感覚があって。あと打球の反応に関しては、長いほうが打球を捕りやすいかもしれないけれど、それより瞬時に対応できる機能性を選びました」

 グラブへのこだわりは人より少ないと語る石山だけに、ほかの選手のアドバイスは貴重なものとなる。特に1歳下の同僚・由規のグラブへのこだわりは人一倍で・・・

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