ルーキーながらCSでは主軸の五番打者として3試合で13打数7安打1本塁打4打点。ポテンシャルの高さを示し、将来の大砲候補として期待されている大山悠輔。その大山が現在のバットを使用するようになったのは一軍に上がった6月末のこと。しかも現在、ライバルとしてしのぎを削る、中谷からもらったものだった。 取材・文=椎屋博幸、写真=早浪章弘 大きな弧を描いた打球は浜風にも乗り、チームの連敗を8でストップさせる3ランとなった。それと同時に、プロ初本塁打となるプロ人生出発点の一打でもあった。
時間軸を数日間巻き戻す。一軍のロッカーでのこと。大山は、
中谷将大のバットを握らせてもらった。振ったときの感触が、オープン戦でもらったときと同様に、すごくよかった。このバットは、中谷が2種類用意していた中の軽い方のバット。「これもらえますか?」と聞くと「今はそっちのバットは使用しないから、いいよ」と了解をもらえた。練習で試してみても、やはりスイングの感触が良かった。
「僕の場合は、バットを握ったときの感触より・・・
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