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道具の流儀 2018

巨人・亀井善行 ミズノの試合&練習用バット イチロー→井端弘和→福浦和也・改 グリップエンド削って安打&本塁打増

 

今季開幕前の時点でチームに期待された役割は勝負所での“代打の切り札(本人も自覚していた)”。しかし、フタを開けてみれば36歳を迎えたベテランのバットは先発ラインアップに不可欠に。14年目のシーズンで2度目となる規定打席クリアで、3度目のシーズン100安打超え&2度目の2ケタ本塁打。まだまだ進化を続けるバットマンの“こだわり”の相棒である。
取材・文=坂本匠、写真=田中慎一郎


 巨人入団前の中大時代には戦国・東都でMVP1回、ベストナイン3回を受賞し、リーグ10人目の通算100安打(101安打)を達成するなど、大学時代から“巧打の外野手”として名を馳せていた亀井善行の、バット遍歴がなかなか興味深い。大学4年時(主将)から使い始めたのが「むちゃくちゃ軽い」840gのイチロー(マリナーズ)モデルで、安打を量産。秋には25年振り一部優勝に導いている。

 ただ、巨人入り後はバット迷走期に突入。「プロでは軽過ぎて球威に負けてしまうんです。僕自身にまだ力もなかったですから。そこで、重さだけ910〜20gに変更しました。でも、結局全体のバランスが変わってしまって合わなくなり、ここから自分に合うバット探し。いろいろ試しましたね。結果が出なかったら『あ、このバットダメだ』とか、バットのせいにしてしまったり……」。プロ入りの2005年から3年は一、二軍の往復で結果が出ない。しかし・・・

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