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渡辺俊介 投手 #31

浮上もくろむサブマリン

 

 決意の表れの行動だった。昨年11月30日、QVCマリンフィールド内で契約更改交渉を終えた渡辺俊介は、スーツからユニフォームに着替えてブルペンへ。金澤捕手を相手に約30球の投球。翌12月1日からオフに入るため、12年中にユニフォームを着て練習ができる最後の日だった。

「4600万円ダウンです。12年は何もしていないから仕方ない。来年取り返します」。契約更改後の記者会見で金額をはっきりと言わない選手が多い中、渡辺俊はさばさばした表情で話した。昨年は先発予定日の雨天中止やほかの投手のスライドの影響で自身の登板が流れるなど初登板は4月19日。それでも5月3日に1勝目を挙げると、6月20日には7回無失点と好投し、ここまで3勝2敗とまずまずの成績だった。しかし、6月28日の西武戦(QVCマリン)で4勝目を手にしたものの4失点。その後も5失点、6失点。復調の気配がなく、とうとう二軍落ち。チームが正念場を迎えていた夏場にまったく戦力となれなかった。

 座右の銘は「日々成長」。13年は新たにチェンジアップ習得に取り組む。かつて同僚だった小林宏(元阪神)から助言を受けたが、試す機会がなかった変化球。「(小林)宏之と話したとき、指先で『ピュッ』と切る感じで投げればいい、と言われた。7年くらい前の話だけれど、思い出して投げてみたら、いい感じだった」

 フォークのように落下すると言い、金澤が「魔球ですよ」とその変化に驚きの声を上げたほど。渡辺俊は「あとは実戦でサト(里崎捕手)が、サインを出してくれるように精度を高めていく」ときっぱり。下手投げのフォームと同様、成績も下から上へを目指す。

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