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服部泰卓 投手 #20

開花した6年目左腕

 



 6年目左腕にとってプロ最高のシーズンとなりそうだ。服部泰卓は救援の一角として自己最多の40試合に登板している(9月12日現在)。これまでの一軍登板は2010年の8試合、11年の5試合だった。開幕一軍入りをつかんだ今季は貴重な左のリリーフとしてチームに大きく貢献。「結果はシーズンが終わってから考えること。一試合一試合、一球一球に集中する」と充実した表情だった。

 3月29日のオリックスとの開幕戦(QVCマリン)で2季ぶりの一軍マウンドに立つと、延長12回に8番手として一死をきっちり取って記念すべきプロ初勝利を飾った。

 幸先良く滑り出すと開幕から16試合連続無失点と圧巻の投球を披露。一時は防御率が4点台になり、8月24日の楽天戦(Kスタ宮城)では2点を失いプロ初黒星を喫したこともあった。それでも自らの役割を果たすことを考えてシーズンに挑んでいる。「僕の投げられる球を変えられるわけではない。自分の最高の球を投げる」と落ち着いていた。

 昨年までと投球スタイルで大きな違いはないというが、考え方と投球がかみ合った今季は結果に表れてきた。「意識も含めて形としてできている」。過去は好結果に恵まれていなかった左腕が、もともと備えていた高い能力を開花させた。

 9月に入り、シーズンは勝負どころを迎えている。優勝、そしてクライマックスシリーズ進出を懸けた最後の厳しい争いが待つ。今季のロッテは継投策で僅差の試合を勝ち抜いてきた。服部の役割はこれからも重要となる。「順位はコントロールできる部分ではない。自分の投球に集中することが大事」とあくまでも平常心で、最後までチームに貢献する。
オーロラビジョン

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