週刊ベースボールONLINE

辻東倫 内野手 #65

坂本勇人超え、狙います!!

 



 三重・菰野高から入団して1年目のシーズンを終えた。辻東倫は新シーズンに向け「1試合でも一軍に登録されて、1打席でも一軍の舞台に立つことを目標にやっていきたい」と決意を語る。

 大型遊撃手として評価は高く、高卒1年目から二軍戦で72試合に出場した。打率.213に終わったが、そのスケールの大きさに首脳陣の評価は高い。原監督も「どこまで上がってくるか」と今後の成長に期待を寄せる。シーズンが終わっても休む間もなく秋季練習で汗を流し、その後は台湾でのウインター・リーグに参加した。帰国したのは12月23日と、まさに野球漬けの日々を送った。

 その台湾では「シーズンでは打てなかった打球が打てた」と自信をつかんだ。そのきっかけを「バットを変えたことですかね……」と本人でもつかみ切れていない。台湾で各選手にバットが配られ、そのバットが合っていたと本人は解釈している。ただ、もちろん、それだけではないだろう。「秋季練習の成果が出たと思う」と語るように、伸び盛りの19歳はいろいろなことを吸収し、自分でも気付かないうちに技術を身に付けている。年が明けても、また新たな発見を求めて自主トレーニングに励む。大先輩で同じ左打者の高橋由に弟子入りし「打席でのピッチャーとの間合いの取り方など、自分に何が足りないのか聞いて、そこを教えていただけたらと思っています」と目を輝かせた。

 背番号は今季の93から来季は65に変わる。13年に65をつけたのはプロ初勝利を挙げた高卒2年目の今村だった。「自分も2年目で、今村さんのようにとはいかないですけど、活躍できるようにしたい」と誓った。
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング