沖縄・宜野座キャンプでは
今成亮太の評判が上昇を続けている。持ち前のバッティングで相変わらずのセンスの良さを披露。和田監督ら首脳陣をうならせている。「144試合出るつもりでやっています。バッティングは自分のイメージどおりだと思います」
初の対外試合となった2月14日対サムスン戦(宜野座)、16日対
DeNA戦(宜野湾)の2試合で7打数5安打と非凡な打力でアピールしてみせた。
しかし、今成が定位置をもぎとるポイントは守備力のレベルアップだ。昨秋のキャンプでそれまでの外野から三塁にコンバートされた。昨年に続いて捕手登録だが、打撃を生かすための窮余の策といえる。
今春のキャンプでは新井良と三塁のポジション争いでしのぎを削る毎日だ。まだ慣れないフィールディングだが今成は「マイナス思考はないです。できると思っている」とあくまでも前向きにとらえている。
今成の三塁転向を提案したのは新任の高代内野守備走塁コーチだった。
広島時代に捕手だった江藤、木村拓を三塁に固定させた実績の持ち主。その高代コーチから今成は連日の特守で絞られている。「あれだけのバッティングができる今成をスタメンで使えないのはもったいない。一人前にできると思っています」と高代コーチ。
今成の昨シーズンは守備機会を得たのはほとんどが外野で、また新たなチャレンジになる。内野手出身の和田監督は「少しずつ球際にも強くなっている」と成長を認める。
ライバル争いに決着をつけるために、今成は「死に物狂いでやります」と泥にまみれる。