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坂口智隆外野手・Cマークに誇りを持って

 



 あこがれだった“C”マークを身にまとい坂口智隆がチームを引っ張っていく。春季沖縄・宮古島キャンプ前日に森脇監督からキャプテンに指名され、今季は選手会長と主将を兼任する。「何かができるわけでもない。いつも自称・キャプテンでやってきたので今までの自分でいいのかなと。僕自身も今年は一からポジションを奪いに行かなくてはいけない立場にいる」。明るく、プレーする姿でチームを支えてきた坂口らしさを前面に出していく。

 過去2年間はケガに苦しみ思ったような成績を残せなかった。完全復活をかけて春季キャンプでは昼夜問わずバットを振り続けた。「もう一度センターで勝負したい。去年はレフトで出場することが多かった。ゴールデングラブを取って打率は3割を打てるように」。強い決意で挑んだオープン戦では18試合に出場。打率.151と規定打席到達者の中でワーストの記録だったが打席の中で試行錯誤を重ねることで手応えはつかんだ。

 キャンプ中、坂口に付きっ切りで指導した小川打撃コーチは「彼の場合はボールに対する目の慣れがカギを握っている。シーズン中の目に早くすることが大事」と説明。実戦、練習と数をこなし本番仕様の体に戻すことに終始した。2011年には144試合にフルイニング出場し175安打を記録。最多安打のタイトルを獲得した卓越した打撃技術の復活を誰もが願っている。「少しでも気を抜くと自分の居場所はなくなってしまう。競争を勝ち抜くしかない。まだ坂口はやれるんだというところを見せられるように頑張ります」。オリックスの斬り込み隊長として坂口が完全復活を果たす。
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