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西宮悠介投手・指揮官も期待を寄せる無印ルーキー

 



 ルーキーの西宮悠介が念願の開幕一軍入りをゲットした。新人では松井裕が開幕ローテーション入りを果たしているが、西宮は中継ぎの1枚として、フル回転が期待されている。「一軍に行けるかもと感じたのは、キャンプ入ってからですね。首脳陣の方からも『お前の球は武器になる』など、言っていただいていたので」

 実は星野監督はキャンプ前からその可能性を見出していた。ドラフト会議が終わった昨年末に記者陣との何気ない会話でこう話していた。「あの西宮ってヤツは面白いぞ。見とけよ」。キャンプは二軍スタートとなったが、指揮官の期待どおりに一軍へ上がってきた。

 すでに3月30日の西武戦でプロ初登板を経験。1/3回を投げ、2四球と制球は乱したものの、三振で無失点。シーズン開幕から5試合で早くも3試合に登板(4月3日現在)するなど、期待の大きさが表れている。「初登板のときは緊張したんですけど、その後はないです。もっと結果を出したいと、内容にこだわるようになりました」

 リリースの瞬間に頭を大きく振って投げるという独特のフォームで、打者に向かっていく投げっぷりの良さと、スライダーやスプリットといった変化球が武器。またお笑いコンビ、次長課長の河本に似ているという理由で小山伸から「タンメン」というニックネームがつけられるなど、チームメートからもいじられキャラとして定着しつつある。

 目標の開幕一軍はつかんだが、それはあくまで通過点。「144試合あるので、最後までチームに貢献していきたい」。柱として、尽力する覚悟だ。
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