輝かしい実績とは裏腹に不振にあえぐ助っ人の姿があった。メジャー通算150本塁打を誇る
ケビン・ユーキリスだ。
開幕から約1カ月が経過。21試合を終え、打率.218、1本塁打、9打点。チームは11勝10敗。1つの貯金を稼ぎ、3位につけているが、五番を任している首脳陣にとっても大きな誤算。星野監督は四番・
ジョーンズとともに「打つべき人が打っていない」と心配は尽きない。
度重なるケガにも見舞われた。4月22日の
西武戦(コボスタ宮城)の2回の第1打席で右手首に死球を受け、途中交代した。骨に異常はなかったが、不安は残る。11日の
ロッテ戦(QVCマリン)でも走塁中に突き指し、2試合を欠場した。その前の9日の
日本ハム戦(札幌ドーム)の試合中にも足がつり、途中交代。昨シーズン中に腰を手術した影響も心配される中、思うようなプレーができていない日々が続いている。
オープン戦では28打席連続無安打を記録するなど、打率.158、0本塁打。散々な状態で開幕を迎えた。だが、開幕戦で初安打を放つと、2戦目で来日初アーチと上々の滑り出しも見せた。「オープン戦の結果はまったく気にしていなかった」とシーズンでの活躍に自信をのぞかせていたが、波に乗ることはできなかった。
日本一に輝いた昨季は
マギーの働きが大きかった。ジョーンズも打率1割台と不振にあえぐが、22日の西武戦でサヨナラ弾を含む2本塁打をマークするなど、復調の兆しはある。両助っ人の活躍なくして連覇はない。「実績は信じてやらんとイカン」と星野監督。辛抱強く、目覚めのときを待っている。