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サファテ投手・連投も厭わないタフネス

 



 新守護神が持ち前のタフネスぶりを発揮して勝利に貢献している。5月5日の日本ハム戦(ヤフオクドーム)。前日に続き1点リードの9回にサファテがマウンドに登った。簡単に一死としたが、ミランダにフォークをとらえられると打球は左翼フェンス最上部を直撃。日本ハム側はこれにビデオ判定を要求したが二塁打の判定は覆らず、後続を連続空振り三振に仕留めてゲームセットとした。32試合目で今季10セーブ目。「疲れはあるよ。でも投げるのが仕事だからね」。連日のセーブで首位キープに貢献し笑顔を見せた。

 10セーブ目をマークした時点での防御率は0.54。抜群の安定感はもちろんだが、タフさもチームにとっては大きい。開幕3戦目の3月30日ロッテ戦(同)。1点リードの9回に3日連続のマウンドへ登ると、1安打を許したものの2セーブ目を挙げた。開幕から3日連続登板は、福岡移転後チーム初。昨季までクローザーを務めたファルケンボーグ(現楽天)は右ヒジに不安を抱え、在籍5年間で3日連続登板はわずか1度だけだった。連投が利かないことがチームにとって大きなネックだったが「行け、と言われたら行く。それが仕事」と言い切る新守護神は頼もし過ぎる存在だ。

 西武時代の昨シーズン終盤には4日連続を含む6連投も経験した。その間2勝3ホールドを挙げ、西武の逆転でのCS進出にも大きく貢献した。ホークスで「毎日でも投げたいくらい」と豪語する。来日4年目だが日本でまだ優勝を経験していない。「勝つためにこのチームに来た。どの選手も最高だ。毎試合オールスターゲームをやっているようだよ」。タフネス守護神がチームを日本一に導く。
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