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益田直也投手・新境地切り開くセーブ王

 



 昨季のセーブ王が、新境地を切り開いている。33セーブで最多セーブのタイトルを手にした益田直也だが、今季は中継ぎとしてリリーフ陣を支えている。開幕直前に右ヒジにしびれを感じたため、開幕は二軍スタートとなった。「もちろん、すごく悔しかったですよ」。守護神の役目を、先発として昨季9勝を挙げた育成出身の西野に譲った。益田は一軍に合流後、中継ぎとして起用されているが「いい状態に戻ってきています」と話すように、遅れは取り戻している。

 4月26日の日本ハム戦(札幌ドーム)での完璧な火消しは見事の一言だった。6回二死満塁から2番手で登板。マウンドに上がったのは、同点に追いつかれてなおも満塁の場面。大引を直球で遊ゴロに仕留めてピンチを切り抜けると、続く7回も三者凡退。1回1/3を無安打無失点の好投で今季1勝目をマーク。5月7日のオリックス戦(京セラドーム)では6回から2番手で送り込まれ、1回2/3を無安打無失点で3勝目を挙げた。

「中継ぎなので勝ち星は意識していません。でも、悪い気はしないですね。今はいいリズムで投げられているから、打線もリズム良く攻撃に入ってくれているのかも」

 伊東監督の信頼も厚い。「今は中継ぎとして本当によく投げてくれている。文句のひとつも言わずにね」。与えられた仕事をまっとうすることだけに集中している。「ピンチの場面で使ってもらえるので、やりがいはある。とにかく、いい流れで西野にバトンを渡したい。自分はリリーフとして2年間の経験がある。それを伝えながら西野を支えてあげられれば」と益田。今のロッテのブルペンには頼れるリリーフエースがいる。
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