今季、クローザーという重責を与えられたが結果を残せず、再出発することになった。
ホルヘ・ソーサは4月21日に出場選手登録から外れた。二軍での再調整を経て5月6日に一軍復帰。一度、失った信頼を取り戻す戦いが始まった。「100パーセント、準備は完了した。全球種がいい状態だ。力になってこのチームに貢献できたらなと思う」と意気込んだ。
3月29日の
ヤクルト戦(神宮)の今季初登板で初セーブと幸先の良いスタートを切った。ただ投球内容は盤石のものと言い難く、一抹の不安を感じさせた。今季6度目の登板で嫌な予感は的中する。4月10日の
阪神戦(甲子園)で抑えとしてマウンドに立ったが踏ん張れず痛恨のサヨナラ負け。今季初黒星に加えて、今季初失点と精彩を欠いた。
一度、崩れた流れを変えようと奮闘するが不安定な投球は変わらなかった。4月20日の
広島戦(横浜)では一死しか取れず降板。左足をこのマウンドで痛めた影響もあった。翌日には低迷が続く守護神の登録が抹消された。
ただ、二軍での再調整になったことで自分の体と向き合う時間も増えた。降格後2、3日で左足の状態は回復。ランニングなどしっかりとトレーニングも積んで以前よりパワーアップして帰ってきた。復帰マウンドは5月6日の
巨人戦(東京ドーム)。3番手で登板し、1回無失点で復活を印象づけた。
新人の三上が代役での抑えを任されたが中畑監督は「ソーサとの争いを続けてほしいね」と相乗効果を期待した。ソーサは「与えられた仕事をこなすことが大事。9回のときと変わらず、いい投球をしようと心掛ける」と頼もしい言葉を残した。