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ディクソン投手・助っ人右腕、進化の2年目

 



 進化し続ける助っ人右腕がチームの快進撃を支えている。「1年目に日本の野球をある程度、インプットできたのは大きい。素晴らしい環境で野球ができていることに感謝している」。来日2年目のブランドン・ディクソン、昨季は開幕先発ローテーション入りし23試合に登板。8勝8敗、防御率2.77の成績を残した。シーズン途中に右内転筋を痛め、1カ月離脱したため2ケタ勝利を逃すも球団の期待には十分応えた形だ。

「目標の10勝を挙げることができなかったことが悔しかった。今年は1年間ローテを崩さず優勝に貢献したいんだ」。春季キャンプから下半身を徹底的に鍛えケガにも負けない下半身を作り上げた。今季初登板は開幕カードの3月29日、日本ハム戦(札幌ドーム)。ここでディクソンは昨年までとは別人のような投球を見せる。「僕も何でか分からないよ。オフに肩周りのウエートを休まずに行ったことぐらいかな」。自己最速となる149キロの直球を軸に力でねじ伏せる投球で、ハム打線を散発4安打7奪三振。来日2年目にして初完投初完封を成し遂げた。

 さらに、5月10日の日本ハム戦(ほっと神戸)では7回まで無安打投球。8回に代打・大谷に安打を許すも、もう一歩でノーヒットノーランという快投に「まったく頭になかった。ミステリーだね」と笑顔を見せた。

 森脇監督も「ディクソンは2年目で何かつかんだようだね。今やオリックスの中心投手」と評価。その後も粘りの投球を見せ、ここまで2完投を含む5勝3敗、防御率2.37(5月28日現在)と安定した成績を残し、金子、西とともに先発三本柱を形成。目標の2ケタ勝利は確実に達成するはずだ。
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