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モスコーソ投手・久々の「当たり」助っ投

 



 球団の助っ投では、久々といえる「当たり」だろう。大崩れせず、力強くアウトを重ねる姿。逆転CSを目指すDeNAにとって、ギジェルモ・モスコーソは絶対不可欠な戦力となった。

「チームに求められるなら、どんな役割でも構わない。先発、中継ぎ、抑え。僕は何でもできるつもり。必要とされるところで投げたいから」。2月の沖縄・宜野湾キャンプからチームへの忠誠を誓っていた。メジャー通算13勝。中畑監督は先発の一角として計算し、期待どおりに働いてきた。

 開幕ローテーション入りし、3試合目となった4月20日の広島戦(横浜)で来日初勝利。150キロ前後の直球を軸に、安定感あふれる投球を見せている。中畑監督は

「一番の良さは恐れずに内角を攻めきれること。あの姿勢は他の投手にも見習ってほしい」と信頼の高さを表現。ここまで18試合に登板し、8勝6敗、防御率3.31(9月4日現在)は上出来。先発投手の評価の指針とされるクオリティ・スタート(6回以上を自責点3以下)は11試合で記録している。

 評価すべき点は、熱いハートにもある。外国人枠の関係で、6月1日に出場選手登録を抹消。つらい決断を下した中畑監督に「チームの事情は理解している。(降格は)僕かな、と思っていたよ」と笑顔すらみせ、ファームではツーシームの習得に取り組んだ。

「まず2ケタ勝ちたい。ひとつの目標にしてきたからね」。シーズン8勝は03年のドミンゴと並び、球団の外国人では最多勝利。本拠地・ハマスタで6勝を稼ぐのも、ファンに愛される理由のひとつだ。愛称はジーモ。CS争いの佳境で、背番号49の存在はさらに大きくなりそうだ。
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