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浅村栄斗内野手・ケガで苦しいシーズンも最後の意地を見せる

 



 開幕から波に乗り切れず、低迷するチーム状況の中、自身も苦しいシーズンを送っている。昨季四番を任され、打率.317、27本塁打、110打点の成績を思えば、今季ここまで(9月11日現在)全125試合中99試合出場、打率.274、10本塁打、48打点は、決して納得の数字ではない。5月に負った左ヒザじん帯損傷が、その大きな原因の1つとなってしまった。

 それでも、ファン投票で選出された球宴で復帰すると、以後初安打となった7月23日の楽天戦(西武ドーム)でサヨナラ打を放ち、試合出場を重ねるごとに復調の一途をたどっていると言っていいだろう。途中、左ヒザの痛みと相談し、ノーステップ打法を取り入れたり、強く振ることに専念するため、仲のいい熊代聖人の軽量バットを使用したりと、状態に応じた対策をとりながら、状態を上げてきた。現在は三番としてクリーンアップの一角を担っている。

 残り試合もわずかだ。あとは「思い切りやりたい」。2011年には打率.460で10月度月間MVPを受賞、昨季も9月.317、10月.310と、実際に終盤戦に高い数字を残している。「残り試合は初心に戻ったつもりでがむしゃらにやって、数字として最後の最後に意地を見せてもらいたい」と宮地打撃コーチは最終盤で数字面での帳尻合わせを期待する。

 チームは5位と振るわないが、ファンは最後までCS進出の可能性を信じ、声援を送り続けている。ファンへどれだけ恩返しができるか。次代を担う選手の中心だからこそ、残り試合での奮闘に、その真価が問われると言っても過言ではないだろう。

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